水道橋 居酒屋「アクセントの妙技・・」・・from 能登美

こんにちは。能登美です。

最近能登美で密かなヒット商品があります。

皆さん朝の連続テレビ小説「まれ」を覚えておいででしょうか?土屋太鳳さん演じる「まれ」ちゃんが奥能登からパティシエを目指すお話です。

あのドラマを地でいくスタッフが当店におります。奥能登生まれの能登美の まれこと「サリー」でございます。

彼女はパティシエへの勉強を経て、将来を考え料理全般を覚えたいと弊社に面接に来てくれました。

面接の時に出身地を聞いた僕は、「アラはいからなぁ~東京行ったら垢抜けて帰って来てぇ~」(凄くオシャレになって東京行ったら垢抜けて戻ってきたの意)

「って地元帰ったら言われるでしょ?」と都会的な見た目の彼女に言うと、「いや、地元皆こんな感じですよ!」と標準語で返してくれたのを覚えています。

この時期能登は昔から栗が良く取れます。子供の頃栗拾いに行って、栗のイガ(とげ)がズックの裏を突き破って足に刺さり、一生消えない記憶としてあります。

僕の四方山話は置いといて、先日母親から、「栗あるけど使わんわな(使わないよね?の意)」と電話がありました。

僕は「ウチにパティシエ勉強した子おるから送って!」とお願いしました。

母親は80を過ぎているので普通なら「パティシエ」と言っても、「なんじゃいのそれ?」となるはずなのですが、

「まれ」のお陰で、「おうほなら良いな!まいことこしらえてもらえ!」(それならいいね!上手に作ってもらって下さいの意)と喜んでくれました。

その地元能登の栗を使って「サリー」がこしらえてくれたのが、最近当店の密かなヒット商品「能登産和栗の自家製モンブラン」でございます。

上の写真は僕の試食用に「サリー」が持って来てくれたもので、下の写真が完成形でございます。

一口含むと、生クリームとカスタードが絶妙に相まって優しく包んでくれるような感じです。そこに能登の栗の風味が漂って三位一体・・・・

からの「カリッ!!」です。!!!!!「何このアクセントッ!!」このビスケットのアクセントたまりません。

確かにクリーム達は美味しいのです、美味しいのですが、頂点がいきなり来てそのまま終わる感じです。

ところが、このアクセントがあるおかげで、もう一回頂点が来るのです。このアクセントがモンブラン全体を格上げしている感じです。

しかも少し漂うお酒のかほり・・・・あと甘みが抑え気味になっていると思い、それを「サリー」に言うと、

「ウチのお客様は、お酒を飲んだ後召し上がられる事が多いと思うので、甘さを控えめにしてあります」

「オーマイガーファンクル兄弟だよッ!!」と最高の賛辞を送らせていただきました。

「これは美味しい!!自身を持ってお客様にお勧めしましょう!!」と話し現在に至ります。

 

余談ですが、マザコンの自分は下の写真を実家にメールで送ったのですが、それを見た母親が「あっら素晴らしい~」とめちゃくちゃ喜んで、

なんと合計10キロ近く送ってきてくれました。栗って皮を剥くのがめちゃくちゃ大変なんです、有難いけど、ちょっと量がぁ~・・・・・・