水道橋 居酒屋「お料理」・・from 能登美

こんにちは。能登美です。

小学生の頃から憧れ続けた料理人の方が昨年亡くなられました。大好きな漫画の中に出てこられるその方とお店。

いつか自分も頑張って、そのお店に行けるぐらいになりたいとずっと想っていました。

起業して最初の頃、全く上手くいかず自分の給料さえ取れない状態が何か月も続きました。今もそうですが、いらっしゃってくれたお客様がどうしたらもう一回来てくれるのか?

そればかり考えて現場に立ってきました。ただ、あの頃の鬼気迫る感じはちょっと怖いぐらいでしたね・・・・必死に頑張り続けた甲斐あってか徐々にお店は軌道に乗り始めます。

ようやく自分のお給料も取れるようになった時、「行こう!!」と思うのです・・あのお方のお店へ。

予約をお願いすると「三ヶ月先のお昼のご予約でしたら」と云う事でした。勿論二つ返事でお願いしました。

当日の緊張と言ったら無かったです。子供の頃のから憧れたあのお方に会える・・・・

ここで僕の想いを色々書いても何を言ってるんだコイツ!?になると思いますので、色々省略させて頂いて・・・・とにかく全てが素晴らしく簡単には言葉に出来ないくらいでした。

そして憧れのその方がその時教えてくれたのが、「人が捨てるようなもんに手間暇かけて美味しくするのが料理ですわ」と。

 

写真は開店早々からある当店の隠れた人気メニューです。料理長はメニューに入れる前に、必ず僕に味見を確認してくれるのですが

このお料理も凄く美味しかったので入れました。当時は暇暇でしたが、そんな中こんなやり取りがありました。

ある会社の社長様が当店に来られた際、このメニューを食べられてめちゃくちゃ褒めて頂いたのですが

「魚のココって普通捨てて使わないよね?」「それを色々手をかけて逸品になってる!!凄く美味しい!!」と言ってくれました。

そのお客様の話を当店の料理長に話すと、「他の人が捨てるモノでも、手間をかけて美味しければ良いかなと思いまして」と話してくれました。

 

僕の小学生の頃からの憧れの偉大な料理人の方と、当店の料理長が同じ事を言ってくれてたのが、あの時凄く凄く嬉しく思えたんですよね。

ウチはそんな超超一流店と比べる事自体おこがましいとは思いますが、自分達のできる精一杯をやろう!!と、ずっとやってきました。

これからもその努力は絶対惜しむ事無く頑張っていきます。こんな能登美を皆様今後ともどうか宜しくお願い致します。