こんな時だからこそ・・・・from 水道橋 海鮮 居酒屋 能登美

こんにちは。能登美です。

皆様お元気でしょうか?とんでもないことになってしまいました。だれもが未知の事でしょう。僕はアルマゲドンが降ってきてしまったと良く話します。

能登美も創業以来12年目にして最大の危機に陥っております。

先が見えず不安で不安でしょうがない中、当店も お客様 スッタフの安全を第一に考え全店休業中でございます。

でもでも、そんな自粛の中 自分にあったちょっと素敵なお話を一つしたいと思います。

昨日、晩御飯の材料をスーパーで買って帰って来たところ、自宅のエントランスの所で同じ建物に住んでらっしゃると思しき年配の男性の方と遭遇しました。

お互いマスクをしあって顔は完全には判りません。ただその男性の方はダンボールに一杯の野菜を両手で持ってらっしゃいました。

その方は「ラッキーだ!開けてもらえる!!」とエントランスのオートロックの前で仰られたので、僕は「もちろんです!もちろんです!」と

暗証番号を押して自動ドアを開けました。続けてエレベーターのボタンを押して先に乗ってもらい、行き先を聞き その階数のボタンを押しました。

すると、「ありがとうね、助かったよ!!これ栃木で今採ってきたばかりの野菜なんだよ!・・・はいッ!!」と、

見るからに新鮮そのもののレタスを一つ僕に渡してくれました。

そんなお礼を貰う程の事を全くしていない僕は、「いいです!!いいです!!そんな申し訳ないです!!」と言いましたが、

「こういう時は素直に貰ってよ・・」と仰られたので、

「マスク付けたままですいません、僕は〇〇〇号室のYと申します。本当にありがとうございます!!」と伝えたところ、

マスクを付けてても判る満面の笑みで返してくれました。

なんとも言えない温かい気持ちになり、そのまま直ぐ自宅でそのレタスをサラダにして頂きました。シャクシャクして本当に美味しいレタスでした。

でも、この味はレタスそのものは勿論ですが、あの男性の心が僕に色々な味をくれたと心の底から思いました。

未曾有の事態になってしまい、皆心が荒み(すさみ)余裕がなく、ネット等でも目を覆いたくなるようなやり取りが毎日繰り広げられています。

でも、昨日のこの出来事、こういうのが人と云う事なんじゃないの?本当は皆こうなんだよね?と凄く凄く思わせてくれました。

その嬉しさがあったので、こんな時ですが何か月か振りのブログをあげさせて頂きました。

この真っ青な写真は、去年の大被害にあった台風19号が過ぎた後 能登美の本店の前で撮った空です。

止まない雨はない、嵐の後はこんな素敵な青空が絶対待ってると強く強く信じ、再開の時を待ちます。