舌ではなく左胸のあたりに・・・・

こんにちは。能登美です。

皆様昨日の台風は大丈夫でしたでしょうか?今回のは本当に凄くてびっくりしました。

やはり自然の力には勝てないので、自分達の出来得る限りで身を守っていくしかないと、改めて思わされました。

何か凄い出来事があると、普通の有難さが本当に身に沁みますよね・・・・

そういうところで云うと、一昨日のブログからのご紹介の一品は、「沁みる」繋がりで良いかなぁ~と、勝手に思い込んで語らせて頂きます。

一昨日のブログで話させて頂いた、現能登美はなれの主任の通称「Rちゃん」、

彼が私めの為に、ある日作ってくれた賄い・・・・それが今も当店のおススメ人気メニューの「地魚のアラの出汁炊き」でございます。

写真を見て下さい。これは「なめらばちめ」で作ったモノですが、能登以外の方には、なめらばちめ?なんじゃらほい?ですよね・・・・

何のことはなく、能登の方言で地物のキジハタをそう呼びます。なるほど!!キジハタか!!となりましたでしょうか?

キジハタのアラは、塩焼きにして食べるとめちゃくちゃ美味しいですよね?

なんですかね・・あの身が舌に吸い付いてくるかのような感じ・・・・。

そんなアラを優しい優しい「おつゆ」で炊いて拵えたモノ、それがこの一品です。

初めて賄いで食した時、「・・・・これは舌ではなく心に沁みる味だね」と呟きました。

あの当時、色々な事があり、心身共に少しだけ疲れていた自分の口から自然と出た言葉でした。

そしてこの一品、どこまで行っても主役は「おつゆ」なのですが、身も食べるとまた旨いんです!!

「出汁がら」というには勿体無さ過ぎるくらい・・・・。これは良い!!と思い、

Rちゃんにお願いして、賄いレベルではなく、ちゃんと手を加えて商品となるように仕立ててもらって、次の日からおススメメニューに入れてもらいました。

この写真はたまたま「なめらばちめ」ですが、日によって「のど黒」だったり、

「柳ばちめ」だったり、「タケノコばちめ」だったり色々あります。

ただ一貫して云える事は、ゴクッと一口飲んだ時に、舌ではなく自然と左胸あたりが「ほわぁ~」っとあったかくなるお味でございます。

世知辛い大都会の生活に少しだけ疲れた時、一度お試し頂ければと思います。

今日も能登美は昼飲みから東京ドームイベント終わりの飲み会等、旬の海鮮、美味しいお料理をご用意して皆様のご来店心よりお待ちしております。