こんにちは。能登美です。
子供の頃、祖母に頼まれて100円玉一枚握りしめ、良くお使いに行った記憶があります。行った先は魚屋さんです。
百円玉一枚渡すと、「はい!」と、お店のおじちゃんがビニール袋に入れて渡してくれます。その中身は、8~10匹ほどの頭を落とした「イワシ」でした。
その当時、イワシと云えば下魚も下魚。人間のお食事どころか、養殖のお魚さんのお食事になるくらいでした。
毎日のように、塩焼きにしたイワシを食べた記憶があります。テーブルのおかずを見て「またイワシかぁ~・・・・」といつも思いました。
ただ、食べると美味しいんですよね。焼いたイワシで ご飯ガツガツ食べれました。
そんな下魚も下魚と云われ続け、長年ずっと価値を認めてもらえなかったイワシ。
ところが近年、自然の変化か乱獲か理由は自分には判りませんが、漁獲量が激減し、下魚が高級魚!!どころか「幻の魚」と云われるまでになりました。
正に苦汁をなめ続けて、やっと成功したサクセスストーリーの様に個人的に感じます。
ただ、一つだけ云える事は、下魚と云われていた頃から、味は「本物」だった。
どんなに希少になっても美味しくなければ価値は上がりません。
ピカピカに光ったきときとな脂ののったイワシを、綺麗におろしてお刺身で食べて見てください・・・思わずニヤッとしてしまいます。
そんな能登のイワシも名残の時期になってきました。間に合うウチに是非当店でお試し頂ければと思います。
いつの日にか、「イワシ」さんみたいに皆様から認められる様、当店もスタッフ一同日々努力していこうと思っております。
能登美は旬の海鮮をご用意して、昼飲みから深夜営業まで皆様のご来店いつも心よりお待ちしております。